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放射線科

Radiology Department

Radiology Department

放射線科

放射線科について

放射線科人員構成 診療放射線技師:5名

調剤業務(内服・外用・注射)

診療放射線技師5名でCT、MRI、血管造影など幅広い領域で活動しています。各種講習会・研修会に積極的に参加し、先進的で高度・良質な医療の提供の為に技術と知識の向上に努めています。

1. 被曝線量の軽減に努めます

当院ではCRを導入しており、被曝線量低減に努めております。CTでも被曝低減ソフトを積極的に使用し、撮影条件の見直しも行っております。

2. 造影剤使用量の低減に努めます

検査を指示された医師と検討し、検査目的に則した必要量のみの造影剤で検査できるように造影剤使用量の調整を行っております。

3. 安全管理と精度管理に努めます

医療機器のメンテナンス及び精度管理は担当操作する診療放射線技師の重要な業務であります。日々の整備・点検では患者の皆様の安全確保を第一に念頭に置き対応しております。

一般撮影

一般撮影は胸や骨のX線撮影を行い、撮影部位や目的により胸腹部撮影・骨撮影など診断価値の高い画像提供を行っています。一般撮影系はCR(コンピューテッドラジオグラフィ)装置を使用し、全面デジタル化が実現されています。CRとはX線写真を作成するシステムで、デジタル化された写真は、適したコントラストと濃度に処理されます。

一般Ⅹ線写真は骨折・骨病変の診断にもっとも有効な検査方法のひとつで、骨撮影では腰痛などの痛みの原因・骨折や脱臼などの有無を調べます。

*ボタンや金属、着衣によるシワの重なりによって写真上で影となって写るために、診断の際に誤診を招く恐れがあります。
検査目的によって担当技師が「息を吸って止めてください」または「息を吸って吐いて止めてください」と合図致します。

CT装置

CT装置

CT装置とはComputed Tomography:コンピュータ断層撮影法の略であり、エックス線を使って体の輪切り(横断像)を撮影する装置です。 さらに、コンピュータで計算処理し薄く撮影された横断像を用いて、立体的な三次元(3D)画像が作成できます。 当院のCT装置には64列の検出器が搭載されており、より詳細な画像データを得ることが可能です。

使用装置
検査内容

CT検査は大きく分けると2種類で、単純CT検査と造影CT検査に分けられます。
単純CT検査のみの場合、検査時間は10分以内で造影CT検査の場合、検査時間は約20分です。造影CT検査は主に腕の静脈から造影剤を注射して行います。
必要に応じて造影剤を使用することによって、体の中をより詳しく調べる事ができます。全身どの部位でも検査ができます。

頭部

脳腫瘍、脳出血、脳梗塞などの頭蓋内病変や外傷による骨折などを診断するために行う検査です。
さらに造影剤を使うことによって、脳血管の走行や狭窄・動脈瘤、腫瘍などを詳しく調べる事ができます。

胸部

肺がんや肺炎などの呼吸器疾患や胸部臓器の腫瘍、胸部領域の骨折などを診断するために行う検査です。
胸部レントゲンでは発見されにくい心臓の後ろの病変なども発見しやすく、小さな病変の診断にも有効な検査です。

腹部

腹部領域(肝臓、腎臓、膵臓、胃、腸など)の腫瘍・炎症、血管病変などを診断するために行う検査です。
造影剤を使用することにより、臓器・病気の様子がわかりやすくなります。造影剤により体内の血管の走行もわかるため、手術前検査としてかかせません。

四肢・脊椎

主に手足の骨折や血管病変、腫瘍の診断のための検査です。
レントゲン撮影ではわかりにくい細かい骨折も診断することができます。 横断面だけでなく、矢状断・冠状断・3D画像を作成し、手術前のシミュレーションにも使用しています。 さらに造影剤を使うことによって、四肢の血管の走行・狭窄などを詳しく調べる事ができます。

心臓CT

造影剤を使うことによって、今まで心臓カテーテル検査でしかわからなかった心臓の血管(冠動脈)の走行・狭窄などを詳しく調べる事ができます。
心臓カテーテル検査と比べ、低侵襲で体への負担が少ない検査です。詳細な横断像より3D画像を作成することもでき、心臓カテーテル検査のようにいろいろな角度より冠動脈を評価できます。

心臓と心臓の血管の位置関係がよくわかります。

画像解析を主要な血管1本ずつ行うことにより、血管の狭窄位置や狭窄率がわかります。

心臓CT検査の流れ
検査当日
  • 検査前の食事(午前の検査なら朝食、午後の検査なら昼食)をとらないようにしてください。
  • 受付を行っていただき、スタッフが点滴室の方へご案内します。
  • 検査説明を受け、検査着に着替えます。
  • 造影剤注入のための点滴の管を留置します。その際血圧の測定もします。
CT室入室後
  • 心電図のモニターを付け、心拍数を測定します。心拍が高い場合や血管が細い場合、診断しづらい画像となることもあります。そのため、担当医の判断にて必要に応じて心拍を抑える薬や血管を拡張させる薬(口の中にスプレーで吹き付けます)を用いる場合もあります)
  • 息止め練習を行います。<この息止めが最も重要なポイントになります>息止め時間は10秒程度ではありますが、その際口や鼻から息が漏れださないようにしてください。上手に止まっていない場合は何度か練習させていただく場合があります。
  • 両手を挙上して、装置寝台に仰臥位になり検査開始となります。
  • 位置決め撮影します。
  • 造影剤を使用しない撮影を行い、石灰化の状態や弁の形態診断を行います。
  • 撮影範囲、造影剤の注入スピード・注入量、被ばく線量低減のために最大線量の調整を担当医と検討し決定します。
  • 次に造影タイミングを計るテストとして、造影剤を少し注入して撮影します。
    (造影剤が体の中に入ると、全身が一時的に温かくなります。これは通常の作用で問題はありません。)
    本番の撮影として、適正な注入量の造影剤を注入して撮影します。(テスト撮影に比べ、造影剤注入量も増加するため、全身がより温かくなります。)
    なお、検査後に気分が悪くなることや発疹や咳が止まらない場合、速やかにスタッフに声を掛けてください。
  • 撮影終了後、担当医から即時性副作用有無の確認があります。
  • 検査後、30分程度点滴室で休んでいただきます。検査終了後は、体内の造影剤の排出を促すため、多めに水分を取るように心掛けてください。
    (水分制限がある場合は、主治医の指示に従ってください)
  • 結果説明は、結果が揃い次第診察室で担当医が行います。

MRI

MRIとはMagnetic Resonance Imagingの略で磁気共鳴映像法といいます。強力な磁石とラジオ波を用いて体内の状態を検査しています。検査中に大きな音がします。 MRI検査では任意の断面で画像を表示する事が出来ます。CT検査などで用いられる造影剤を使用せずに血管を描出することも可能です。放射線を使用していませんので被ばくの心配はありません。 強力な磁石を使用しているため、心臓ペースメーカーを入れている方は検査出来ません。体内に金属がある方も検査出来ない場合がありますので医師、検査担当技師にご確認してください。

装置の特徴

・PROPELLER 3.0
高度な動き補正技術”PROPELLER”が、全身領域での各種コントラスト・任意断面撮像が可能となりました。 パラレルイメージング(ARC)やNo phase wrapなどとの併用により、 小さなFOV の撮像も可能です。データ収集時に動いた場合でも、 撮像時間の延長はありません。

各関心領域に適した3D撮像技術 のVolume Application

・Cube2.0
3D撮像法FSE法をベースとしたアイソトロピックな3D撮像法でT2W、T1W、PDW、FLAIRの撮像可能です。
Modulated Flip Angle法により従来の撮像法に比べて、ブラーを抑えたコントラストの良い画像を得ることができます。パラレルイメージング”ARC”との併用で撮像時間の短縮が可能になります。

首部分の動画

・3D MERGE
マルチエコー収集のGRE法で複数の異なるTEを同時に収集することで、特に軟部組織撮像にて高SNRと高コントラスを両立が可能です。広いバンド幅を使用することで、モーションアーチファクトを低減できます。

・3D COSMIC
組織コントラストを改善させたSSFPによる撮像法でStart-upとSlow-down で得られる信号を画像に反映させ、遷移状態の信号を安定かつ有効な高信号として取得できます。通常のSSFPシーケンスでは、困難であった低いT2/T1値の組織=筋肉、軟骨などのコントラストも改善できます。

腰部分の動画

・Inhance Suite
造影剤を用いることなく、全身領域の血管撮像が可能となりました。

・Inhance 3D Velocity
3Dフェイズコントラストを応用した血管撮像法で パラレルイメージングの併用、K-Spaceの充填の効率化により、より短時間で撮像できます。

・Inhance 3D InflowIR
IRパルスを用いて撮像範囲に流入してくる血流を選択的に描出可能となり、門脈や腎動脈など、腹部領域の血管が非造影で描出できます。

3D LAVA / 3D MRCP

腹部領域でも3Dの撮像が可能になりました。

・3D LAVA
呼吸停止下で撮像する脂肪抑制を併用した3DT1強調画像でガドリニウムおよびプリモビストといった造影剤使用検査において、高分解能かつ造影剤と組織とのコントラストが良好に描出できます。

・3D MRCP
呼吸同期法を併用した3DMRCPシーケンスで、K-Spaceの充填方法の工夫やパラレルイメージを併用することで、 高い安定性かつシャープな3D画像を提供できます。

・頭部
頭蓋内の断面を画像化し、脳梗塞・脳腫瘍などを調べます。 脳血管の狭窄・閉塞やくも膜下出血の原因のひとつである動脈瘤などの血管の状態も調べることができます。 拡散強調画像(DWI)を撮影することにより急性期脳梗塞の診断にも役立っております。 頭部領域の検査ではCTよりもMRIの方が選択されることも多くなってきております。 当院でも早期AD診断支援システムのVSRADを導入しており、より客観的な診断に役立てております。 脳ドックの撮影は脳ドックガイドライン2014に準ずる撮影方法で検査しております。

・脊髄
椎間板ヘルニアや圧迫骨折など、脊髄・脊椎にできる病変の診断をするために行う検査です。背中の痛みだけではなく上肢や下肢のしびれの原因を調べるためにも用いられます。

・四肢・関節
靭帯損傷や骨折など、関節病変の診断をするために行う検査です。また、軟部腫瘤の検査も行われています。

・骨盤
膀胱、前立腺、子宮卵巣などの病変を診断するために行う検査です。膀胱の検査は、尿を溜めて検査をします。そのため、検査前にお水を飲んで頂く場合があります。

血管造影検査

血管造影検査とは、頭頸部や腹部、心臓の血管の状態を確認する為の検査です。医療用の細長いチューブ(カテーテル)を動脈や静脈から挿入して、 造影剤というX線で見える薬で血管の走行を確認しながら、目的部位の血管の状態を評価し必要に応じて治療します。

3D LAVA / 3D MRCP

GE Healthcare社製 Innova 3100-IQ
多目的血管造影装置

検査内容

心臓血管造影検査
心臓の血管造影検査では、心臓を栄養している血管(冠動脈)に狭窄や閉塞がないかを評価し、また酸素濃度、血流量、圧などを測定し心臓が正常に働いているか判断します。 冠動脈に閉塞や狭窄があり心臓に血液が正常に送れていない場合は、バルーン拡張やステント留置を行い、心臓に血液が送れるように治療します。

外科用イメージ装置

透視及び撮影用の移動型エックス線透視撮影装置です。手術室で使用されます。整形外科、ペインクリニックにて手術支援を行います。当院の外科用イメージ装置は回転陽極エックス線管球を使用しており、多くのエックス線量の必要な場合でも明瞭な画像を描出できます。手術室等の清潔区域での使用装置であり、大きなCアームによってより清潔が保ちやすい装置となっております。

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